人身(にんじん)受け難し

2007年05月19日

『林住期』読み終えました。
「人身(にんじん)受け難し」と、仏教ではいう。一人の人間として生をうけることは、じつに大海の一粟(いちぞく)を拾うほどにまれなことだ、と教える。人として生まれたこと自体が奇蹟なのだ。それほど希有で、貴重な機会をえた私たちには、いつかはその自己に対しての義務をはたさなくてはならない時がくる。
本来の自己を生かす。
自分を見つめる。
心のなかで求めていた生きかたをする。
他人や組織のためでなく、ただ自分のために残された時間と日々をすごす。」
五木氏によると林住期とはまさにこんな時期だそうです。
-本当ににしたいことをする-
理想ですよね。「必要」からものごとをするのではなく「興味」で好きなことをする。
実際には日々の仕事に追われ、世間のしがらみにがんじがらめ(?)になって、自分の思いのままにならぬことだらけの毎日が続きますが、心のどこかでこんな気持ちを持って人生を送るのもよいかもしれませんね。