それもまた可なり、かな

2008年12月10日

授業で日本の地域区分をやっているときに、角餅と丸餅の違いの映像(うちの授業の"売り"ですが、これはすごいですよ。中部地方大手塾のツールです。惜しむらくはそれをうまく地域の子どもたち、保護者の方たちにうまくお知らせできないのが、不器用なのがうちの塾の"売り"です。「どんなんや。なんでもええけどただし書きが長いな」)がありました。一般的には西が「丸」東が「角」のようですが、例外もあるし、混在もあります。で、話は雑煮にうつります。京都は白味噌ですね。あまり食したことはありませんが、やや甘めなんでしょうか。私は正直好みません。

おすましもあればみそ味もあります。それぞれの家庭の味が出るのが雑煮かもしれません。香川県はなかなかですよ。みそ味(だったかな)に餡餅を入れます。煮崩れて餡が汁に出たところをご想像あれかし。ちょっとたじろぎませんか。実は私の両親は香川の出。毎年正月の度に、お決まりの会話が交わされます。
「努。餅何個にする」寝ぼけた俺が
「あ~、2個でええわ」二日酔いの俺が答えます、以下のように付け足して
「頼むし、ふつうの餅にしてや。誰か餡餅入れるんやったら、鍋を別にしてや」と。

兵庫は伊丹、鴻ノ池で生まれ、小5まで育ち、釧路へ引っ越し。高3までの青春(?)を北で育ちました。大学入学で京都へ。以来38年間にわたり京都に過ごします。ずいぶん長くなりました、京都も人生も。
「俺はなに人やろ、どこの人やろ」と思います。関西人やろなと自分では思いますが、否定されたときもあります。確かに
「ちゃうかも」とも思います。ほなら北海道人かと問われれば、これは自分でも答えは即
「No!」です。北の地が大好きですが、それとこれとは違います。んなら京都人かと尋ねられれば、過ごす年数は長いけれども、まったく違います。親は讃岐の人。北海道に住んでいた時、両親の頭の中には
「ここは仮の住まい。いつかは内地、四国へ"帰る"」という像があったんでしょう。会話にそれが垣間見られました。

してみると、俺はどこを故郷にして生きるのでしょうかね。まあどこでもいいか、どこでもドア。(はい、はい。またわけわからんこと言いだしたね。酔うたか?)けっきょくはただ生きているだけ、根無し草、はぐれ雲ですね。とはいっても、俺の中ではやはり北海道が一番なのかな・・・・・・でも京都はやはり大好きですしね。安住の地のないままに、きままに生きていきましょう。それもまた人生でしょう。