小癪なやつでした

2009年01月25日

『青葉繁れる』井上ひさしさんを読みました。ご自分の高校時代にその題材をとった自伝的小説です。ふだんあまり耳にしない仙台弁(?)がそのままに活字にされていてちょっと読みにくい面もありますが、中身は面白いです。
東北一の進学校に通う、頭の中は女子のことでいっぱいの落ちこぼれ4人組と東京からの転校生が巻き起こす数々の事件がてんぽよくつづられています。そのハチャメチャ振りには思わず吹き出してしまう場面満載です。それでいて正義、義侠心を感じさせ、ほろっとさせてくれる一幕もしっかり設けてくれています。
自らの児童養護施設、光が丘天使園での体験を下に書かれた『握手』は中3の国語の教科書に載っていますね。この間読んだ『41番目の少年』も同様。こっちはちょっと重く、暗い作品でした。
彼の生い立ちを知るとなかなかたいへんな人生を歩まれたようです。後者にはそれらの体験が随所に出てきます。
彼ほど数奇な人生を送ってはいませんが、自分のそれに重ね合わせます。中学のときは校舎の2階から飛び下りました。当時高いところから飛び下りるのは得意でした。
「露原にできるんなら俺でもできるわ」といって私のあとをおったSくんは鼻から大出血でした。Sくんとはいろいろあってボクシングの真似ごとをしていて彼をノックアウトしてしまったこともありました。
先輩に生意気だと校舎裏に呼び出されたこともあったなあ。なぜか殴られることもなく、事なきをえましたが、どうしてかは覚えていません。生意気だったのは事実です。
先生にもよく怒られ、ビンタをくらったことも一度、二度ではありません。馬鹿な生徒でした。先生にとってはやりにくいやつだったでしょう。
高校でもいろいろありました。剣道部で強くなることに必死だったかな、いや好きな子にこっちを向いてもらうことに夢中だったね。あはは。
今日は昼一から中3の授業。なんだかんだで9時まで。ふだんやらない数学の質問もあったりでたいへんだったけどなかなか充実の一日でした。明日からもいろいろ仕事山積。やすむとしましょうか。