もどった

2011年01月08日

昨日落とした鍵がもどってきました。畑のSさんに偶然お会いしたので厚かましくもお借りしました「巨大な畑穴開け棒」を。正式にはなんというのか知りません。写真をご覧くだされば大きさがおわかりいただけるでしょう。置いてあるのは今読んでいる文庫本です。

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現場に着いて勇躍「側溝蓋こじ開け作戦」の壮途につきます。ところが私の使い方が悪いのかSさんにやってもらったときのようにうまくいきません。
「???」どうもコンクリートの厚みが西賀茂と違うようです。意気消沈、落胆失望。
で日の光の下で隙間からのぞくとありました。鍵が見えます。
「しめた」と思って炭ばさみでとろうとして取り損ないました。炭ばさみの形状と穴と鍵のある場所との角度が微妙にずれています。
「見えへんようになった」なんとかならへんかとクリップをL字状に曲げたものを細い棒の先に付けたものをこしらえました。手探りで底をさらうと手応え。落とさぬようにそうろりと持ち上げました。
「いや、よくぞもどった鍵さんよ」と欣喜雀躍、小躍りしました(うそです)。水に一昼夜浸っていたんですが、施錠解錠の遠隔操作も無事でした。
改めてしみじみ見ると10年間の歳月が感じられます。錆も浮いてきているし樹脂部分は傷だらけ、古ぼけた感は否めません。まだしばらくお付き合いいただくことになるので大事にしてやらなければいけません。

寒かったんですがパンジーを植えました。80ポットですから1時間くらいかかりました。なんと原谷では土が凍っていました。

土が凍っているのを実感するのは久しぶりです。およそ40年前釧路で春を迎えたとき山へ行者大蒜を採りに行きました。肩には剣先(スコップのひとつです。先が三角に尖ったそれです)。まだ残る雪の地面から出るアイヌネギ(行者大蒜のことです)の芽を見つけると、その周りを持参の剣先で掘り下げます。日に当たらない白い部分がおいしいと教えられました。というか地表に出ている部分はほんのわずか。見つけるのはけっこう大変、至難の業かもしれません。十数本のそれを手に入れ帰る俺は意気揚々、我こそは英雄なり、という感じでした(たぶん)。それは朝餉のみそ汁の具になり、夕飯のぬたになり、と活躍しました。

なんかあのころってさあ、家計を助けていたような気がするんですよね。
先のアイヌネギに限らず山ブドウ、コクワ、グスベリーなど自然の幸を満喫させてもらっていました。あ、なんか違いますね。うちの食卓がこれらで賄われていたんではありません。食卓の一部を飾っていたとご理解くださいね。

さて夜も更けましたやすませていただきましょう。

北海道ネタについては語っても語りつくせぬものがあるかな。まあ、でもそれは、またの機会ということで。