気配り目配り

2012年01月26日

「あ~腹減った」とつぶやきながら移動途中になか卯へ。そりゃそうです。朝、お茶漬けを軽く食べて仕事してすでに2時を回っています。
ところが4台止められる駐車場はいっぱい。
「あ~あ」
どうしてもなか卯気分だったんでそこらをくるくる回って空くのを待ちます。
「あ、空いた」と思って行くと違う車が止まっています。
もう1周。やっと止められ店内へ。

ところが入ってびっくり。2台ある券売機の前は和洋取り混ぜたご婦人方の集団で人だかり。少なく見積もっても20人はいます。わいわいがやがやにぎやかです。口にはしませんが
「勘弁してくれ~」状態でした。後ろは見えませんからまったく気遣いなしの振る舞いです。俺の後に入ってきた学生さんらしきも口あんぐり状態で立ち尽くしています。

やっと集団の中のお一人が私らに気づき1台の券売機をあけてくれました。
牛丼となめこのみそ汁を買ってカウンターへ。なんと
「おみそ汁は番号でお席にお持ちします」
「はあ、みそ汁後って牛丼食べてからみそ汁だけ味わえってか」と言いませんでした。なんともついていない日はついていないものです。

フランス人と思しき女性は牛丼に挑んでいました。味がうすいのか七味をかけ一口。さらに醤油をかけまわして食べていました。

やっと食事をすませて原谷へ向かうことができました。
ずいぶん時間を要したお昼ご飯でした。

私らに気づく彼女がいなかったらきっと食べずに帰っていたでしょう。いついかなる時も回りに心を配れるよう心しようと思います。

私も歳をとりやっと気配り目配りがほんの少しできるようになったかもしれません。


新堂冬樹さんの『悪の華』を読み進めています。
初対面は『僕の行く道』という、離れて暮らす母に会うために一人、旅をする小3生が主人公の感動物語でした。涙あふれる場面がいっぱいでした。

そのあとがきに「まったく違う側面を持つ作家」ということが書かれていて手にしたのが先述の本です。

イタリアはシチリア、コーザ・ノストラの抗争に端を発した物語は遠く離れたジャッポーネ、東京で展開します。チノーゼ・マフィアの血で血を洗う勢力争いにやくざの勢力争いが絡む暴力的、非道、非情な世界の話です。

馳星周さん『不夜城』みたいな感じです。

おもしろいですね。ついつい読み進み夕べは3時になってしまいました。

さてあまり過ごさぬように今宵も続きを読んでやすみましょう。