重い、違う「思い」

2012年02月07日

「『静かさや岩にしみ入る蝉の声』これが芭蕉の句。与謝蕪村のは『菜の花や月は東に日は西に』、一茶は『痩せ蛙まけるな一茶これにあり』が有名かなあ? 聞いたことない」
「あるかも」

「十返舎一九、変わった名前やね。ペンネーム。この人が書いたんが『東海道中膝栗毛』。弥次郎兵衛と喜多八、弥次さんと喜多さんが珍道中をくりひろげるやつ。知らん?」
「・・・」

「『南総里見八犬伝』滝沢馬琴。仁義礼智忠信孝悌の玉と犬が出てくんねんけど、知らん?」
「・・・」

中1社会の授業の一幕です。こんなもんでしょうか。自分の中学生の時も似たようなもんだったかな。
知識欲は少ない気がします。新しいことを知ったり教わったりすることに対して欲がないなと感じることは多いですね。残念です。せっかく塾で学ぶ機会を与えてもらっているんですから最大限にそれを活かしてほしいですね。もちろんクラスや時期によって差はあります。私の拙い話にしっかり食いつきうなずきながら時に鋭い質問を発してくれる頼もしい子もいますよ。そういう時はやりがいを感じます。
常にそういう気持ちをもってもらえるようにこちらが仕向けなければいけないんでしょう。

こちらの思いが弱ければそれは相手に伝わりません。一生懸命やっているつもりでも生徒や保護者がそれを感じなければやっていないのと同じです。


そうはわかっていてもあまりにあっさり見切られると辛いですね。

まあ、そんなこんなで日日いろいろ悩んだり考えたりしつつやっています。


3年目を迎えるエラブユリ。成長にはお日さまが一番と思って日向へ出してやりました。

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大きく育ってきれいな花を見せてくれるでしょう。