55歳、がんばります

2012年07月11日

「つゆはらつとむ、55歳。がんばります」なんてバカなことを言いながら授業を楽しんでいます。
「45歳くらいからこれ言うてんなあ」
「え~、何歳からやってるんですか。何年目?」
「29年やで。そやかて今俺が教えた子がお母さん、お父さんになってその子が来てくれてるもん。二代にわたって生徒やねん」
「すご」
「私のお母さんの妹もトリイ来たはってんて」と小さな声でKHさん。
「え? お母さんの旧姓は?」
「Hです」
「で、その妹さんの名前は?」
「F」
「え、ひょっとしてこう書くF子さん?」
「そうやと思います」
「え~ぶっくり、いや違う、びっくりや。Fさんのその時の顔はよ~覚えてるで。今会うてもわからんやろけどな」
「全部覚えてんのですか?」
「え、まあな。今かて漢字で書けたやろ。そらまあ忘れてることもあるけどな」と、かんだかこんだかごちゃごちゃむにゃむにゃと笑いをとって悦にいりました。

ありがたいなあ、と思いました。長い間やらせてもらっています。一期生は44歳になるはずです。ほんとに長い。だって29年ですよ。26か27歳からやっているんですからね。根気のない私がよくもまあ飽きもせず、です。

確かに気はずいぶん長くはなりました(今でもじゅうぶん短いですがね)。年を重ねそれなりに丸くはなっているんでしょう。それはいいことでもあり、そうではないことでもあるんでしょうか。どうなのかな? わかりません。


年をとるということはそれなりの経験を重ね、いろんなことを知ることができます。それはそれありがたいんですが、知らずともよいことを知ることにもなります。善し悪し入り混じっていいのか悪いのか、いったいどっちかわからないというのが正直なところでしょうか。

まあ私自身なんやようわからん存在ですからあまり難しいことは考えずにやっていきましょう。(そんなんでええの?「んんん、まあ、ね。どやろ。ええんちゃう」)

会合で四条へ。祇園祭の鉾立が始まっていました。また夏が来て季節は巡ります。