言葉は思い「重い」?

2015年04月21日

朝からやって2時過ぎに紙仕事、封入など完了。
遅い昼をどうしようかと「なか卯」へ。(またですか)
カウンターの女性、初見です。
「いらっしゃいませえ」とにっこり笑顔。
「ちょっと日本語変」と思って名札を見ると「C」さんとあります。中国の方かな。
カツ丼を持ち帰ります。(またですか)
「ごゆっくりおめしあがりください」
「いや、持って帰んねけどな」と心中つっこみます。マニュアル通りの言葉なんでしょうが、一生懸命さが伝わってくるCさんでした。念のため言っときますが若い女性に鼻の下を伸ばしているわけではありませんよ。中年(たぶん)の、おばさんでしたが感じよかったです。

外山滋比古さんの随筆にありました。
氏が和菓子屋さんで菓子を求めたときにお店の方がおっしゃいます。
「どうぞお平らにお持ちください」
「その気遣いをうれしく思い、『お平らに』の言葉が持つやさしさに温かな気持ちになった」とかいうような件があったように記憶しています。30年くらい前に読んだ本なんで定かではありませんが、そんな感じの話でした。「お平らに」はそもそも「膝を崩してらくに」という意味ですが、お店の方の誠意を感じます。

何気ない言葉でも心がこもれば受ける側は感じるものがあります。
「ごゆっくりおめしあがりください」
「どうぞお平らにお持ちください」
どちらも使い方の正誤は別にしてそれらの言葉を発した方の心からの気持ちが感じられます。

出てしまった言葉はどこへもいきようがありません。何気ない言葉であってもそれが相手を傷つけてしまうことがあるかもしれません。私のような仕事をしている人間は特に気をつけるべきでしょう。
善かれと思ってでた言葉が悪しかれになることもあります。気をつけるにこしたことはないですね。

心のこもった言葉遣いを意識しなければいけません。いや意識してはだめか。常に心の底から言葉を発しなければいけないんでしょう。

言葉は「思い」でもあり「重い」でもあるのかな。