荻原浩さん

2016年07月19日

生徒にのせられたふりをしながら数学の時間にいろいろと話を。
自身の中高時代の経験を踏まえ、高校の選択やその後の人生について語りました。他人に語れるほど立派な人生を送っているわけではありません。
「自分のことをもっとちゃんと考えなさい」という声が聞こえてきそうです。(聞こえてんで)

高校を選ぶのって大切ですよね。それなりに一生懸命考えて決めてほしいです。
もちろんその後の人生の方がずっとずっと長い。失敗しても取り返すのは可能です。と逃げ道も用意はしました。
少しでも生徒らが進路や人生を考えるきっかけになればと思い、我が二女の話も勝手にはさませてもらいました。(ごめんね。の~ちゃん)
「自慢に受け取ってもらってもかまわないよ」と断り、中高時、自分がどれだけ勉強したかも話しました。彼らの心に少しでも届いたかなあ。むだな時間になっていないことを祈ります。

若いころの方が今日のような話をよくしたような。無駄話もいっぱいしたような気がします。あまりしなくなったのは、私の心理状態になにかの変化があったんでしょうか。自分でもわかりません。
一講師と塾長としての違い? う~ん、ん。どうでしょう。加齢? 
なんでもいいからもう少し与太話もふやそうかな。もちろん授業進度に差支えがないことが前提ですのでご心配なく。


朝、歯医者でした。時間がなかったわけではないんですがムースのつけ具合が少なかったのか生徒に言われました。
「せんせ、なんかいつもと違う」
「え、なにが?」
「髪の毛」
「??」
中学生にも言われました。
「え、せんせ、ヘアスタイル変えました?」
「いや、朝以来鏡見てへんからわからん」
「なんか若く見える~」
「ほんまや。髪ふえた感じ」


「そうか若く見えるか。髪ふえたか。では明日からこれでいくか」と帰って鏡を見たつゆはらくんは思いました。

「なんか白髪ふえたな。じじくさいな。染めたろかな」とか思っていました。

染めたり若く見られたりを思うことこそ加齢の証かな。
間違いなく日日、年を重ねるつゆはらくんはしみじみ考えに耽ります。


そうそう荻原浩さんが直木賞を受賞されたようです。ほぼ全作品を読んでいる私は我がことの喜びです。『明日の記憶』や『あの日にドライブ』などシリアスなものあり、『オロロ畑でつかまえて』や『なかよし小鳩組』など滑稽なもの、『愛しの座敷わらし』『コールドゲーム』の「ぞっと」系に加え、「ほんのりしみじみ」系など、その作品は多岐にわたります。
ぜひ手にお取りください。

夜も更けました。柴田よしきさんの『ヒーセッド シーセッド』を読みつつ明日に備えます。