『日本語の作法』

2020年11月28日

「エビデンス」てなんでんのん?(「なんでんのん」てなんでんのん。いきなり使ったことない大阪弁か)
昨日ニュースで耳にしました。調べる気になれませんでした。意味はわかりませんが日日に差し支えないので問題ありません。

的確な日本語に置き換えることはできないのでしょうか。じいさんには理解できないことばが多すぎます。私は母語をもっと大切にしたいです。

「外来語、カタカナ語を乱用するのは怠けであり、相手を小バカにして、わからなけりゃわからん方が悪いという思い上がりがあって不届きである。いまの日本人はおしなべてことばの教養が不十分で、ものをよく考えないから、あいまいなことをカタカナ語で誤魔化して恥ずかしいとも思わない。自前のことばがないとすれば、借りてくるほかないが、それを恥じる心をなくしては困る」(原文ママ)
とは敬愛する外山滋比古さんの著書『日本語の作法』の一節です。

昔よくその随筆を読ませてもらいました。英語にも詳しい言語学者、いや英文学者で日本語にも精通しているというべきかよくわかりませんが、その軽妙で平易な文章には親しみを感じていました。
「我が意を得たり」と思わされることも多多ありました。残念ながら今夏お亡くなりになりました。

なんでもかんでも横文字を使えばかっこいいと思うのかやたらとカタカナ語が使われます。
「クライアントが・・・リスケジュールで云々、コミットするのはマストだから」となど言われた暁には思いますね。
「あんた何言うてんの? 自分で意味わかって言うてんのか。ええかげんにしいや」と。
私の関西弁の方がわかりにくいと言われたら言い返しましょう。
「すんませんねえ、これが私のもともとの言葉ですねん」と。

言葉は大切にしたいです。