ありがとう

2009年08月28日

ゼミ前で一服していると大人の男性が私に用があるような、ないいような素振りで歩いてきます。
「露原先生ですよね」
「はい。え、だ・・」
「NKです」
「おあお~、わからんかった。いくつに、いきなり年を聞くのも失礼やけど、なったん?」
「30歳です」
「何年ぶりや」
「卒業してから、お会いしてないし15年ぶりですかね」
「そうか。今どこにいるん?」
「大阪です。この間まで東京にいたんですけど、今年大阪に帰ってきました」
「なにやってんの?」
「コンピューター関係です」
「そうか、流行りやな。お母さんやお姉さんのHさんにはよう会うねで。妹のMさんは?」
「今大阪のすぐ近くに住んでて、この間結婚したんですよ」
「そうか、そうか」というような会話が続きます。
「毎日ブログ書いてんねんけど、写真撮って登場してもろてもええ?」
「あ、いいですよ」と快諾。でこれがその写真。優しそうな子(失礼)でしょ。

P1040941.JPG

そう彼は優しい子でした。若かった俺がんがんいくと
「そうまで言わんでいいんじゃないですか」という彼の顔と、ちょっと悲しそうな、さびしそうな表情が印象に残っています。
「ごめんなさいね」という感じです。

ここで63kg級、上野順恵の金です。決勝まですべて一本勝ちのみごとな優勝です。彼女も谷本の陰で苦しんだ人です。心からおめでとうの言葉を捧げます。
男子は苦戦していますが、それを責める気持ちはさらさらありません。勝ってほしい思いは誰以上に持っていますが、全力を尽くして負ければそれも仕方なしです。
「たりない部分がまだいっぱいあるんでもっとがんばっていきたいです」と言った金メダリストの言葉を胸にやすみましょう。いや今日の腕立て伏せがまだだし、せめてそれだけやって寝ましょう。
NKくん、声をかけてくれてありがとう。うれしかったよ、ほんとにさ。