ビールと発泡酒

2010年03月28日

『パイロットフィッシュ』で新しい作家、大崎善生さんと知り合いました。なんの予備知識もなく手にとりましたが、一息にと言っていいくらいの短時間で読んでしまいました。(思わず2冊目を探しにいきました『九月の四分の一』を手に入れ読み始めました)
『パイロットフィッシュ』にあります。「人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない―」と。
過去と現在が交錯しつつ、点が線となってつながったり、出会いと別れが繰り返されたりする中で話が展開します。文章はくどくなく読みやすいです。ぜひどうぞ。とはいうものの人に本を薦めるのはとても難しいです。自分がおもしろいと思っても他人にはまったくということもありますから気をつけなければいけません。

伊集院静さんの『昨日スケッチ』も絶妙な短編集でした。男と女の微妙な心の機微が巧みに描かれます。どこまでが現実でどこからが虚構なのかが判然としない短編が見事な起承転結で綴られます。無から有を紡ぎだす。作家というのはすごいですね(当然やろ。駄文ブログのあんたとはちゃうで。全身全霊をささげ書いてはんねんからな「承知。俺にもその才を与えてほしかった」)。

今月はまだ6冊ですが、累計では33冊と快調です。渡辺淳一さん、奥田英郎さんや荻原浩さんなど、定番もあれば、懐かしいところでは開高健さん、星野道夫さん、河合隼雄さんなど再読も。開高さんの『ロマネコンティ1935年』はなんか印象に残ったな。難しかったけれど。河合隼雄さんの『心の処方箋』は初めて読んだときの方がよかったなあ。というか入試問題などに使われているのを読むときの方が唸らされるのはなんでやろ。作家さんの数は19人とあまり偏ることなくいろんな人のを読めていると言えます。

あまりお天気はよくありませんでしたが賀茂川べりを散歩。花や鳥、散歩中の犬などを見ながら丸太町まで下がったところで小腹も空いたんで休憩。ちょっと贅沢と思いつつビールで喉を潤しました。イタリア製のそれです。こくは今一つでしたがさわやかで飲みやすかったですね(外でアルコール飲むと高くつきます)。ピザのホワイトアスパラがうまかったです。
その後御所を回り、咲き始めたサクラを愛でました。曇り空のせいか色の鮮やかさが感じられませんでした。

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サッポロの「麦とホップ」を買いました。いろいろ発泡酒を飲み比べて一番ビールに近い味がしたんでね。安いです。1本108円でしたか。ビールの半額以下ですね。味は似て非なるものですが、贅沢はいけません。ただ以前にこれが一番と思ったんですが、今日飲んでみると今いち。1箱24本買ったのは失敗ですね。もう少し比較検討してからの方がよかったかな。次はもっといろいろ試してみましょう。(いっそのことやめたら?「いやそれは~無理!!!!!!! ですね」)

ということで今日はこのへんにさせていただきましょう。