正義

2011年05月04日

ビンラディンが殺害されました。9・11の首謀者、テロリストですから止む無しなのでしょう。アメリカ国民の世論は90%以上がその行為を「是」としているようです。それはそうでしょう。罪もない同胞や愛する家族が理不尽な死を迎えなければならなかった訳ですから快哉を叫ぶのは当然でしょう。テロ根絶は不可能でもそうせざるを得なかったのでしょう。

でもそれってどうなんでしょう。捕まえて正当な裁判を経ての死刑ではなく、有無を言わせぬ「殺害」ですもんね。そりゃもちろん彼のやったことは絶対に許されるべきではありません。その罪は万死に値するでしょう。いや、それ以上かもしれません。

ただいかに悪い奴にも家族はいるし、愛し愛される存在でもあります。彼の死を嘆く人も絶対います。彼の死は血で血を洗うさらなる悲しみの連鎖を引き起こすことを考えると気は晴れませんね。

ひとりの人間の死を喜べる人間にはなりたくはありません。イスラムだキリストだヒンドゥーだなんて言っていがみ合う世界がなくなるといちばんいいんですがね。そうは簡単にいきません。ヒトは賢くもありとっても愚かでもあるんでしょう。


ほんとの正義ってどこにあるんでしょうか。