千代女

2011年09月07日

子どもの頃、伝記集のようなものを読んでいて出合った句があります。

「朝顔に釣瓶とられてもらい水」千代女

「この女の人はなんて心根の優しい人なんだ」と子ども心に感動したことがありました。

とあるところで見つけたアサガオたちです。
実物は美しかったです。写真は今一つです。へたくそですね。

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まったく花とは縁がなさそうなお商売、タイヤ屋さんの前や横に咲いています。お店の方が花好きなんでしょうか。ヒマワリもたくさん咲いています。そちらの方は残念ながらこの間の台風で多くは倒れてしまいました。

お店の方の人柄がしのばれます。

朝顔は夏の花ですが季語では秋です。繊細な花だけに少し暑さの和らいだ9月の方がその花の美しさが映えるかもしれません。

ここのところの涼しさで一気に秋の虫の音が高まりました。自然に生きるものは微妙な季節の移ろいを敏感に察知するんでしょう。

では小さな生き物への愛を感じる一句で今日はしめましょう。

「行水の捨てどころなき虫の声」鬼貫