書道

2015年10月26日

数日前、NSくんが書道セットを持ってきました。
「なにそれ?」
「せんせ、習字できますか」
「ん、昔やってたよ。中3で3段までいったよ」
「え、ほんまですか。あのそのお、えっとお願いがあるんですけど」聞くとなんでも生徒会役員に立候補したこと、その立会演説会で使う垂れ幕と、かける襷の字を書いてほしいようです。

「え、まあ、ええけど。ちょっと筆貸して」とそこらにあった反故紙にさらさら。
「う~ん、いい感じ」実は筆字大好きなんです。長い間毛筆を握っていませんでした。記憶の一番近いのは25年くらい前かな。法事に使うなんかの紙に戒名のようなものを頼まれたな。元生徒、当時事務を手伝っていてくれたSMさんでした。


落ち着きのない私をなんとかしようと母親が私に書道を習わせることにしました。小4でしたね。結構気に入り続けました。北海道へ越してからもやって中3までやりました。団地の階下の飯田先生でした。3段にはなったものの高1から大人のそれになって一から出直し。それはしんどいし、剣道部も忙しくやめました。


今回、何十年ぶりかの筆を体験させてくれた彼の依頼に感謝です。おまけに字のうまいお父さん頼もうと思っていたMSくんも遠慮がちに言います。
「ぼくもお願いしていいですか」
「いいよ、いいよ」学校の先生以外誰に頼んでもいいようです。確認しました。

いろんな都合で今日の授業前にそれを書きました。試し書きなし。いっぱつ勝負です。けっこう緊張します。大切なのは筆勢と字間のつり合い。ままよとさらすら。いちおう形にはなったかな。

乾かしておいたそれを見た生徒たちは感嘆を口にします。
「ええ、めっちゃうまいやん」
「見る人が見たらふつう以下やで」と思います(じっさいそうなんです)がまあええか。


私の字の腕なんてどうでもいいんです。わが塾から生徒会役員立候補者が2人て、すごくないですか。そう優秀な生徒が通ってきてくれているんです。(塾長はしょうもないやつなんですがね「そやな)」

対立候補もいるようです。二人そろって当選してほしいですね。

昔、調子こいて立候補して落選しただれかがいたな。だれだったっけ・・・・・・